同性愛者へ非人道的だったとして告発されたチェチェン共和国首長
元記事
首長、人道に反しているとして告発される
※チェチェン共和国は、北カフカース地方の北東部に位置するロシア連邦北カフカース連邦管区に属する共和国。
チェチェン共和国の第三代首長ラムザン・カディロフがチェチェンには同性愛者がいないことと主張したとして、カディロフとその関係者の役人5人が人道に対する罪で告発された。
報道機関ガーディアンの報告によると、ドイツの欧州憲法人権センター（ECCHR）とロシアのLGBTネットワークは、ドイツのカールスルーエでカディロフとその仲間に対して刑事告発を行いました。市内の検察官が事件を引き受けることを決定すれば、5人はドイツで発見され次第逮捕されることになります。
告発書よれば、告発はチェチェン軍と国家による同性愛者の迫害を非難し、2017年2月以降、性的指向に基づいて少なくとも150人を殺害する違法な逮捕、拷問、性的暴力、煽動があったしています。
チェチェンの同性愛事情
チェチェンの反同性愛政策は長年にわたって記録にも残されていて、2021年3月にはチェチェン当局は2人のゲイの兄弟と彼らに関連しているとする20人を逮捕しました。この兄弟はチェチェンでの迫害によりロシアに逃げていましたがロシアの警察に逮捕され、チェチェンに送り返されていました。
首長であるカディロフにこうした政策の責任を負わせようとする動きは、性的指向を国が関与することを望まない人が多かったこと、カディロフの批評家が姿を消したためにほとんど失敗に終わりました。
チェチェンの指導者たちは、人道に対する罪に対する普遍的管轄権の法的原則を実施ているため、犯罪が他の場所で起こったとしても裁判所で起訴できるようになりました。そのため、ドイツで起訴される可能性もあります。
